やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

母の施設入所により自分の老後を考える(未来の年表)

 名古屋で一人暮らしをしている母親が、高齢者施設に入所することが決まった。糖尿病の影響で足が不自由になってきており、外出時に団地の2階からの上り下りが苦痛になってきたことと、一人での夜の心細さなどから、本人も入所を決断した。私は東京に居るので、あまり面倒を見ることができていなかったため、複雑な気分であるが、何かあったときにすぐに駆けつけることができない現状からすると、お互いベストな判断ではないかと思っている。

 母はインシュリンを打っているので、将来自分で接種ができなくなることを考えて、看護師が24時間常駐しているところが希望であった。私は2年ほど前に施設を探したことがあり、母の希望条件が揃っているところを見つけ、下見に行ったことがある。そこの施設長やスタッフの対応が良く、母が入居する場合の候補の一つとして考えていた。

 今回、母が急に施設に入りたいと言い出した時に、姉夫婦が見学に行って良いと思ったのが、偶然この同じ施設だった。さらにちょうど空き部屋があったことから、今が決断のタイミングだと思い、すぐに母を下見に連れて行ったところ、本人も気に入ったようだ。来週入居予定であるが、本人も姉も私も、みんながよかったと思えるようになれば良いと思う。

 最近読んだ、「未来の年表」(河合雅司 講談社現代新書)によると、2024年には全国民の3人に1人が65歳以上となり、2040年には団塊ジュニア世代がすべて65歳以上となり、2042年には高齢者数が約4000万人とピークを迎えるとのこと。日本は少子高齢化社会で、この流れは止めることはできず、このままでいくと2053年には人口が1億人を割り込むとのこと。本書では、年代順に具体的な数値を示し、具体的にどんな事態が待ち受けているのか、そして具体的な解決策のヒントを記している。

 今後は、老老介護や認認介護、高齢者施設や火葬場の不足、勤労世代の不足による経済の衰退や病院・介護従事者の減少、空き家の増加、自治体の消滅など、様々な問題が起こることが明確になっている。

  私が後期高齢者になるころは、高齢者施設には入れず、介護者も不足するなど、これらの問題が現実化している可能性が高い。個人だけではどうしようもないこともあるが、自分ができることは今から準備しておく必要があると実感した。

 今後、実家の空き家問題、お墓の管理の問題、自分や妻の介護の問題など、自分の未来年表を作って、どうするかを考えておかなければならないと思った。60歳を過ぎても、まだまだ考えることや、やるべきことが続くと思うと、つくづく生きることは大変なのだと実感するのであった。