やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

どうする名古屋城、どうする犬山城

 先日、母に会いに妻と息子と施設に行ったついでに、せっかくなので、どこか名古屋観光をしようということになり、身近なところで名古屋城に行くことにした。子供が小さい頃に行って以来なので、20年ぶりである。

 名古屋城は、1615年に徳川家康によって建てられ、金のシャチホコで有名である。現在、天守閣は耐震性の問題から入場禁止となっており、復元工事の具体的時期は明確になっておらず、完成時期は最短でも2032年度とのことである。事前にあまり調べずに行ったため、以前聞いた2022年末に完成という情報だけうろ覚えで、てっきり完成しているものだと勝手に思っていたので、ちょっと残念だった。

 調べたところ、復元後のエレベーター設置問題が解決していないようだ。入場禁止前は最上階近くまでエレベータで行くことができた。20年前に行ったときは、城の中は普通のビルの中の展示室のようで、実物大のシャチホコがあって面白かったが、どこか味気なかった。

 エレベーターが無いと、他の城にように狭くて急な階段を昇らなければ行けないので、障害者や高齢者は登ることが困難だ。私のような一観光客としても、涼しくてエレベーターがあった方が良いとも思う。しかし、図面や写真が残されていて、忠実に復元できる日本で唯一の天守名古屋城だけとのことである。バリアフリーの問題、耐震性の問題、そしてそもそも木造の天守閣を忠実に再現する必要性も含めて、難しい問題だと思う。「どうする名古屋城」。

 開園の9時と同時に行ったのだが、すでにチケットを買う行列ができていた。当日の名古屋は最高気温39度の予想で、朝から猛烈に暑かった。天守閣は入場禁止でも、当然お城の外観は見ることができ、雲ひとつ無い青空に天守閣と金のシャチホコが浮かび上がり、とても美しい姿だった。ちょうど名古屋城夏まつりが開催されていて、盆踊りのやぐらが準備されており、かき氷や焼き鳥などのたくさんの出店がきれいに並んでいた。炎天下のなか、城内を一周した後のかき氷は抜群においしかった。

<写真上:美しい名古屋城天守閣>

<写真下:名古屋の屋台は空いていて並ばない>

 翌日の8/13、東京への帰りがけに犬山城へ寄ろうという計画もあったが、この暑さに加え、台風が接近しているとのことで、「どうする犬山城」と悩んだ結果、朝から直行で帰ることにした。夜のニュースで渋滞の様子を見た限り、我々は渋滞もなく早く帰れることができたので、正しい判断だったと思う。

 なお、その日の大河ドラマ「どうする家康」は小牧・長久手の戦いの回であり、家康は小牧山城に砦を築き、犬山城に入場した秀吉と対峙した。本編終了後に放送される紀行で、俳優の小手伸也犬山城天守閣から小牧山を望むシーンがあった。もし犬山城に行っていたら、まさに我々もその日に同じ景色を見ていたのだと思うと、ちょっと残念だった。ちなみに我々は、宿泊した「ルートイングランティア小牧」の窓から小牧山を眺めて、家康と対峙したのであった。

<写真上:「西の丸御蔵城宝館」に展示してあった家康公の黄金の鎧>

<写真下:金のシャチホコの箸置き(おみやげ)>