やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

読書

「777(トリプルセブン)」を読んで人生大逆転を狙おう

「777(トリプルセブン)」(伊坂幸太郎著 角川書店)を読んだ。伊坂幸太郎は私の大好きな作家で、ほとんどの作品を読んでいる。今回の最新作は、「グラスホッパー」「マリアビートル」「AX」に続く、殺し屋シリーズの4作目となる。展開がとてもスピー…

「暑い」「熱い」「厚い」

もうすぐお彼岸だというのに真夏のように「暑い」。連日テレビで猛暑のニュースばかりやるので余計に「暑い」。この三連休も暑すぎて、外に出ることをためらい、ポケモンGOも散策をやめ、ランチした店内でやるほどだった。それでも、寒くなったら寒くなった…

定年退職を迎えて考えていること

いよいよ、9/30で定年退職を迎える。37年半も同じ会社に通い続けたなんて実感がわかないが、ずいぶん時が経ったなあとしみじみ思う。やりたいことがあったわけでもなく、なんとなく入った会社であるが、途中で転職しようという意志も根性もなく、ここまで来…

母の施設入所で良かったことと心配なこと

母が施設に入所後、初めて会いに行った。と言っても、入所後4日目である。元々お盆休みで、妻と息子と3人で名古屋の実家に行く予定であったが、母が急に施設に入ることになってしまった。息子の休みがこの時期しかないので、ホテルを予約してあったことも…

母の施設入所により自分の老後を考える(未来の年表)

名古屋で一人暮らしをしている母親が、高齢者施設に入所することが決まった。糖尿病の影響で足が不自由になってきており、外出時に団地の2階からの上り下りが苦痛になってきたことと、一人での夜の心細さなどから、本人も入所を決断した。私は東京に居るので…

この本を読むのは秋まで待て

「月の満ち欠け」(佐藤正午 岩波書店)を読んだ。2017年の直木賞受賞作で、映画化されたので、読んだ方も多いだろう。私は、何の先入観もなく読んだので、読み始めてしばらくは、話の内容がよくわからなかった。話の視点も章ごとに変わり、時間軸も人間関係…

「風神雷神」を読んで、ちょっと芸術に興味が湧いた!

「風神雷神」(原田マハ PHP文庫)を読んだ。作者の原田マハは、森美術館のキュレーターから小説家に転身し、ルソーやピカソを題材にした「楽園のカンヴァス」や「暗幕のゲルニカ」など、アート小説の第一人者である。私は、あまり芸術に興味がないのであ…

父と本と私とマンガ

亡き父は読書家で、時間があるといつも本を読んでいた。父は小学校しか出ていないので、会社に入ってからとても苦労したと言っていたが、調べてみると昭和初期の義務教育は尋常小学校の6年間だけだったようなので、事実だったと思う。そのため、学が無いこ…

「百億の昼と千億の夜」を読んで思考にふける

「百億の昼と千億の夜」(萩尾 望都 原作:光瀬 龍 河出書房新社)を読んだ。SF作家の光瀬龍の原作を、漫画家の萩尾望都が漫画化したものだ。1977年に「週刊少年チャンピオン」に連載されていた。実に中学生の頃に読んでいたものの再読である。

「愚かな薔薇」を読んだら萩尾望都が読みたくなった

「愚かな薔薇」(恩田 陸 徳間書店)を読んだ。恩田陸は私の大好きな作家で、ほとんどの作品を読んでいる。恩田陸は、作品の幅が広く、学園、ミステリ、ホラー、SF、ファンタジー、演劇・音楽など、あらゆるジャンルの作品を手掛け、それでいて、どれも読…

AIによる創作は人間を超えるのか?「電気じかけのくじらは歌う」を読んで

「電気じかけのくじらは歌う」(逸木 裕 講談社文庫)を読んだ。最初の予備知識無く読み始めたが、近い将来起こりうる設定で、ストーリーに引き込まれて、長編なのに最後までドキドキしながら読める傑作だった。

小説「陰陽師」の魅力を語る

「陰陽師 鼻の上人(しょうにん)」夢枕 獏(文春文庫)を読んだ。「陰陽師」シリーズは、平安時代の都で、死霊や生霊、鬼などを相手に、陰陽師の安倍晴明が、不可思議な難事件をあざやかに解決する物語である。

「死は存在しない」ってどういうこと?

「死は存在しないー最先端量子科学が示す新たな仮説ー」田坂 広志(光文社新書)を読んだ。本書は、東大卒で原子力工学の博士号を持つ著書が、最先端量子科学の「ゼロ・ポイント・フィールド仮説」により、「科学」と「宗教」を融合して、」「死」についての…

「同士少女よ敵を撃て」を読んで心が打たれた

「同士少女よ敵を撃て」逢坂 冬馬(早川書房)は、昨年ベストセラーになった大作である。著者のデビュー作にもかかわらず、「第11回アガサ・クリスティー賞」大賞受賞、「2022年本屋大賞」大賞受賞、「第166回直木賞」候補など、評価の高い作品だったので読…

「60歳からはやりたい放題」とは言うけれど

和田秀樹の著書は、ここ数年でかなりの種類の本が発行されていて、どれもベストセラーになっている。私も「60歳からはやりたい放題(扶桑社新書)」「70歳が老化の分かれ道(詩想社新書)」「ぼけの壁(幻冬舎新書)」と3冊を読んだが、基本的に書いてある…

「世界のインフレの謎」は解明したが、私たちの生活はどうするの?

「世界インフレの謎」渡辺 努(講談社現代新書)を読んだ。今、世界で加速しているインフレの原因は、ウクライナ戦争ではなく、それ以前から始まっていた。それは新型コロナウイルスによるパンデミック後の、人々の「行動変容」が原因であるという。

冬の散歩で自然を感じる

先週末の東京は、この時期にはめずらしいほど暖かくなったが、土日はあいにくの小雨となった。私は土曜日に予約していた4回目のワクチン接種に行った。妻は3回の副反応に懲りて、もう打ちたくないと言うので一人で行った。

「一汁一菜でよいと至るまで」には、まだ早い?

料理研究家の土井善晴著の「一汁一菜でよいという提案」(新潮文庫)と「一汁一菜でよいと至るまで」(新潮新書)を読んだ。

「ほんとうの定年後」から思うほんとうのこと

「ほんとうの定年後」(坂本貴志著 講談社現代新書)を読んだ。 この本は、私のような定年間近の人が読む本なのだと思うが、違う視点から見れば、そうでない人も読むべき本であるかもしれない。

エッセイを二冊読んで思ったこと

12月に二冊のエッセイを読んだ。普段エッセイはあまり読まないのだが、最近は二度のヘルニアで集中して本を読む余裕がなく、読みたいと思ったときにちょっとの時間に手に取って読めたことが理由である。一冊が「べらぼうくん」(万城目著、文春文庫)で、も…

山下達郎の曲の続きが聞きたくなる話

ちょうど40年前の話である。大学1回生(関西地区では◯年生を◯回生という)の頃、アパート(下宿)の隣の部屋に4回生のYさんという人が住んでいた。Yさんは朝、目覚まし代わりに山下達郎の曲をかけていた。その曲がアルバム「FOR YOU」(1982年1月発売)の…

私を救った瀬戸内寂聴さんの言葉

娘が6歳の頃、扁桃腺の手術をした。妻は病院に毎日通い、ずっと娘につきっきりであったのだが、入院した病院は夜は付き添いができず病室を出されたため、6歳の娘にとってはとても心細かったと思う。 私はそのころ30代後半で、ちょうど仕事が忙しい時期で…

「迷ったらやる」を実行しよう! 「復活への底力」(出口浩明著)を読んで

出口浩明著「復活への底力」を読んだ。出口氏はライフネット生命株式会社の創業者で、現在は大分県の別府市にある立命館アジア太平洋大学(APU)に単身で赴任し、学長を努めている。 昨年(2021年)の1月、脳卒中により右半身の麻痺と失語症が残った。医…

紙の本を所有することについてのちょっとしたこだわり

私は趣味とまで言えないが、結構本を読んでいる方だと思う。往復の通勤電車の中で紙の本を読むことが多い。世の中すでに電子書籍が一般的になってきて、電車の中で紙の本を読んでいる人は少数派だ。さらに耳で聞く読書なるものも、最近テレビCMで盛んに放…