やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

海水浴の思い出

 連日暑い日が続くようになり、今年もいよいよ本格的な夏がやってきた。最近では、さすがに行かなくなってしまったが、独身の頃や子供が小さい頃は、ひと夏に1回は海水浴に行っていた。そんな海水浴の思い出である。

 独身の頃は、トレンディドラマに影響され、夏になると何かを求めて海水浴に行きたくなった。真っ黒に日焼けしたモテモテ男をイメージするのであるが、色白の私はまったく日焼けもせず、帰ってからヒリヒリする赤い体で、お風呂に入る時に、毎回後悔するのであった。

 一番記憶にあるのが、学生時代に友人と京都から日本海の海に行ったときのことである。太平洋と違って水はきれいで、おだやかであったので、空気でふくらませるボートに寝転んで、海に浮かんでいるととても気持ちがいい。気がつくと結構沖に流されいて、あわてて戻った。友人がテントを持ってきたので、海岸に張って一晩過ごすことにした。夜は真っ暗になり、星がよく見えた。結構頻繁に流れ星が見えた。一定の速度で動いているのは人工衛星のようだ。テントの中で寝転んでいると、波の音が聞こえてとても気持ちがいい。若き日の良い思い出である。

 家族でよく行ったのが三浦海岸である。知り合いに教えてもらった、三浦半島にある穴場っぽい小さめのビーチに何度か行っていた。とても水がきれいで、人もそんなに多くなかったので、お気に入りだった。しかし、東京に住んでいると、海水浴場が遠く、車で渋滞のなか片道2〜3時間以上かかるため、海水浴というと早朝から夜中までの一日仕事のイメージだった。

 私はそれまで東京、名古屋、京都と、都心部に住んだことしかなかったので、静岡に転勤したときに、そのイメージがくつがえされた。家族で海水浴に行ったのだが、静岡は海が近いので、車で20分ほどで着いてしまう。午前中たっぷりと海で過ごして、昼食を食べたら帰ろうということになり、海水浴に行ったにもかかわらず、まだ半日は別のことで過ごせるのである。海の近くに住んでいる人には当たり前なのだろうが、住んでいる場所によって常識は違うものだと、とても驚いた記憶がある。

 この歳になると今後海水浴に行くことはないだろうが、ドラマ「真夏のシンデレラ」を見て、何か血が騒いでくるのは、そんなたくさんの思い出が海にはあったからであろう。