やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

時空を超えた再開

 2月に大学の友人二人と十数年ぶりに会ったときに、滋賀県に住んでいるTに連絡したら、夏頃に東京に出張予定があるので、その時に連絡するとのことであった。そして先日、一人で東京に出張に行くから、夜会おうとの連絡があった。よりによって、月曜日で、しかも私の職場から1時間、家に帰るのに1時間30分以上かかる東京駅で会うことになったが、久しぶりなので、二つ返事で承諾した。

 TとDとYと私の4人で会うのは、まさに前回4人で会ってからの十数年ぶりで、大学卒業以来2回めである。Tは滋賀県の某市役所に勤めており、その日で仕事が終わったのだが、翌日帰る時間が13時30分の新幹線だと言う。しかもグリーン車。さすが公務員、民間企業ではありえない感覚である。

 Tは陽気で、昔からよくしゃべり、今回もあいかわらずよくしゃべっていた。東京に久しぶりに来て、「CMでやっているタクシーGOってこれか!」と現物を見て感動したとのこと。そうか滋賀県ではタクシーGOは必要ないか。そいうえば、Tは車好きで、田舎の土地持ちで、大学時代は当時人気の2ドアクーペの「ソアラ」に乗っていた。うらやましかったが、いろんな意味であまりその利点が生かされていなかったような・・・

 Tは最近、山を売ったとのこと。私とはかなり次元が違うのだが、大なり小なり親の相続問題が切実になってくる年齢である。同年代であるため、親の介護、実家の処理、退職金、老後の費用、年金受給までの仕事など、抱えている問題は同じである。解決策はそれぞれ違うものの、悩みが共有できることは、ちょっと安心できることでもある。

 思えば、兵庫、和歌山、滋賀、名古屋出身の4人が、大学時代に京都で出会い、毎日のように顔を合わせていたが、40年後にこうして東京で、同じ4人が集まって飲んでいるのも、不思議な感じだ。まさに時空を超えた再開である。

大学時代の友人と十数年ぶりに再会 - やすぴか日記

 当時は、そんな未来のことなど考えてもいなかった。すぐ目の前のことしか見えていなかった。過去の自分たちに教えて上げたい。世界は無事21世紀を迎えるし、60歳までは4人ともなんとか生きてるし、卒業してばらばらになっても、また東京で会えるよ。いや、未来はわからないから人生はおもしろいのか。

 定年の歳を迎え、お互いに時間に余裕が出来てきたのであろう。Tは地理的に難しいが、DとYとは次回は9月に集まることを約束した。次の40年後に時空を超えたら、さすがに生きていないので、半年に1回くらいは集まりたいとお互い思うのであった。