やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

大学時代の友人と十数年ぶりに再会

 京都の大学時代の友人のYとDの二人と十数年ぶりに会った。今年は還暦の年になるので、久しぶりに会いたいと思い、年賀状に新しい携帯電話番号を書いておいた。すると、先日Yから電話がかかってきて、3人で会うことになった。

 大学卒業後、私は東京に就職し、二人もたまたま東京に配属されたため、最初はたまに会って飲んだりしていたが、お互い結婚したり、転勤になったりして、会う機会が無くなってしまった。最後に会ったのが、滋賀県庁に勤めたもうひとりの友人Tが、東京に出張に来たときに4人で飲みに行って以来だったので、十数年ぶりであった。

 久しぶりに会って、やはりお互い年をとったことを実感し、定年後は会社に残るかやめるかなど、切実な話で盛り上がった。しかし、話していくうちに、大学時代の話となり、懐かしい出来事や、懐かしい人の名前などが出てきて、さらに盛り上がった。名前が思い出せない人もあり、過ぎた年月の長さを実感したのである。

 話の中で、Dがいまだに大学受験を失敗する夢を見るという話をした。そういえば、私も大学時代の夢をたまに見る。Dと同じように受験で全ての大学に落ちてしまった夢や、アパートに引っ越しして知らない人と一緒の部屋になって緊張する夢や、掲示板をみるのを忘れて試験の日の変更を知らなくて受けられなかった夢など、あせって目が覚める夢が多い。

 実際に私は、大学4年の時に、卒業に必要な単位が足りない科目が一つあり、その試験の日に寝坊をしてしまって、追試を受けたことがある。追試の結果発表が卒業式の直前だったので、ドキドキして待っていて、生きた心地がしなかった記憶がある。

 大学受験や学生生活というのは、35年以上たった今でも夢を見るほど、自分にとっては衝撃的で印象的な出来事だったのであろう。Dも同じだったことに、なんかほっとした。

 大学に入学して、見知らぬ土地で始めて一人暮らしをして、右も左もわからず1人で不安になっていたときに出会った友人たちは、どれだけ心の支えになったことだろう。特にDとは、お互い一人暮らしだったので、それぞれの下宿先に行ったり、一緒に夕飯を食ったり、テニスやボーリングをしたり、よく一緒に遊んだものだ。

 思えば、十数年ぶりに会っても、すぐに当時の感覚になって気軽に話せる友人がいて、とても幸せだと思う。なんか、昨日も会って、明日も会うかのように、普通に話した。

 途中で滋賀のTに連絡したら、今度の夏に東京に来る予定らしい。今度は、夏に4人で会うことを約束して別れた。楽しみが一つできた。