やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

「60歳からはやりたい放題」とは言うけれど

 和田秀樹の著書は、ここ数年でかなりの種類の本が発行されていて、どれもベストセラーになっている。私も「60歳からはやりたい放題(扶桑社新書)」「70歳が老化の分かれ道(詩想社新書)」「ぼけの壁(幻冬舎新書)」と3冊を読んだが、基本的に書いてあることは同じである。老後の不安から、食事やお金を節制するのではなく、やりたい放題生きようという主旨である。

 高齢化社会となり、内閣府によると、総人口に占める高齢化率は、2065年には2.6人に1人が65歳以上、3.9人に1人が75歳以上になるという。必然的に世間の関心事項は、老後の健康とお金である。かく言う私も同様である。

 「60歳からはやりたい放題」の中で、私が同感したことは3つあった。

 1つ目は、食べたいものを食べること。病気予防のために、低カロリー、低栄養、低脂肪の食事を続けていると、かえって早く老けてしまう。逆においしいものを食べて幸せな気持ちになると、前頭葉に良い刺激になるとのこと。

 2つ目は、がんを治療しないこと。がんは治療さえしなければ、死ぬ数ヶ月前までは元気に過ごすことができるし、自分の余命が見えると、旅行に行ったりおいしいものを食べたりして、好きなことに邁進することができる。抗がん剤治療で、莫大な治療費をかけて、手術や薬の副作用で苦しい思いをして、1年余命が延びても、あまり意味がない。

 3つ目は、お金をため込まず、どんどん使ったほうが幸せになれること。年金をもらえる歳になれば、少ない収入でも働けば十分暮らしていけるし、いざとなれば介護保険など、国の保険制度を利用すれば支出はほとんどかからない。ため込むよりも、使って経済を回したほうが、よほど子供の将来のためになるし、お金を使えば幸せな気分になれるのは間違いない。

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 そうはいっても、書いてあることは、自分には苦手でできないこともある。自分で出来ることしかやっていくしなないだろう。

 新しい体験をすることが前頭葉の刺激になるというが、私は今現在興味があることがあまりないし、何を始めていいかもわからない。とりあえず「散歩」や「旅行」を続けて、いろいろな新しい場所へ行って、新しい発見をしていこうかな。

 会話を増やすと認知症予防になるというが、私はどちらかというと人見知りである。しかし、嫌な人とつき合うより孤独でよいとのことなので、妻とよく会話し、近所の人とは挨拶くらいはできる仲になっていようか。

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 11月からブログを始めたが、書く時は結構頭を使って脳の刺激になっていると感じる。文章を書いたり本を読んだりすることは良いと思うので、退職しても続けるようにしよう。

 とにかく、体も脳も使い続けることが老化を防ぐことである。歳を取ると、「できないこと」が増えてくるが、「できないこと」にイライラするのではなく、「できること」を出来る限り自分でやり続け、維持することが大事であるとのこと。

 「人生で、今この瞬間が一番若い」ので、この瞬間を楽しもう。

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