やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

九州旅行記⑦<太宰府の太鼓橋で心を清め、御神牛に知恵を授かった>

 柳川の後、「はねや総本家」での昼食は、「博多名物水炊きと明太子食べ放題」である。水炊きはもちろんおいしかったが、食べ放題の明太子や、付け合わせの、梅ひじき、昆布ふりかけがとてもおいしかった。ここは、お土産店も併設しており、太宰府や空港でお店やお土産を選んでいる時間があるかわからないので、ここでまとめてお土産を買うことにした。

 明太子は、かねふく、ふくや、やまやなど、有名店があるが、正直どこが良いかわからない。ここでは、明太子工房が併設されていて、昼食で食べたものがとてもおいしく、無添加だったので、ここで買うことにした。また、元々狙っていた「博多通りもん」と「めんべい」は、まずゲット。そして、昼食で食べた「梅の香ひじき」と「昆布三昧」も購入。店に入ったときに試食した「鶏なんこつ天」もついで買い。満足のいく買い物であった。

 そして、最後の観光地である太宰府に向かう。「太宰府天満宮」は、ご存知菅原道真公を祀った神社で、学問、至誠、厄除けの神様として知られている。駐車場でバスを降りると、午前中が嘘のように晴れ渡って、とても暖かかった。私は上着を脱いで参道に向かった。

 さすがに世界的に有名な場所だけあって、平日にもかかわらず、参道は人であふれかえっていた。外国人はもちろんだが、学問の神様のためか若者が目立つ。参道の店は帰りに寄ることにし、まずは本殿に向かった。大鳥居の傍らにある「御神牛」は。頭をなでると知恵を授かれると言われているせいか行列ができていた。並んでいる時間がもったいないので、知恵を授かるのをあきらめた。

 大鳥居をくぐると、「太鼓橋」を渡る。「心」の文字に形造られた「心地池」に架かる橋で、手前から過去・現在・未来を表している。結構な勾配で、渡りにくい橋を造ることで、簡単には踏み込めない場所であり、人間の世界から徐々に神の世界へと近づいていくことを表している。そして水を渡ることで、お清めも同時にできるとのこと。

 「過去」を渡るときは後ろを振り返らない、「現在」を渡るときは立ち止まらない、「未来」を渡るときはつまづかない、という注意点があるそうだ。つまずかないことだけ覚えていたので注意したが、それぞれの橋で記念写真を撮ったので、しっかり振りかって、しっかり立ち止まった二人であった。

 太鼓橋を渡ると、鮮やかな朱塗りの「楼門」がある。ふと見ると、その横に「御神牛」があるではないか。そのまま門をくぐって神殿に向かう人が多いのか、誰もいなかった。先程できなかったので、貸切状態でじっくりと頭を撫でさせていただいた。後で調べたら、境内には11体の御神牛があるそうだ。鳥居の横にあった最初のものが一番人気だそうだ。目の前にあるものが全てではないと、知恵を授かったのである。

 楼門をくぐると本殿があるのだが、現在改修中で仮殿が建てられている。事前の情報で、そのデザインも気になっており、ぜひこの目で見たいと思っていた。そして、楼門をくぐって目に飛び込んできた美しい仮殿に、一気に心を奪われることになる。⑧に続く。