やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

九州旅行記④<黒川温泉の人気の秘密を体感した>

 第2日目は、朝8時15分に出発し、別府・血の池地獄に向かう。ホテルから15分とのこと。えっ?そんなに早くからやっているの?そう、8時から開場しているそうだ。朝早ければ、空いてるだろうと思いきや、数人の観光客がきていた。まあ、ほとんど貸切状態だったけど。

 入場するとすぐに真っ赤な血の池地獄が目に飛び込んできた。本当に赤い。そして湯気がもうもうと立ち昇っている。ミネストローネスープのようだ。地下の高温・高圧によって化学反応を起こし、酸化鉄や酸化マグネシウムを含んだ赤い熱泥が地層から噴出し堆積するため、池一面が赤くなるそうだ。自然とは思えない赤さだ。空いていたので、写真もバッチリ撮影でき、次の目的地である黒川温泉に移動した。

 日程表には、昼食のあと黒川温泉の予定だったが、このまま先に行くとのこと。まだ朝早いから当然だろうが、そもそも日程表が違ってたんじゃない?しかし、黒川温泉に先に行くことで、午後から高千穂峡の時間が多く取れ、結果的に予定になかった高千穂神社にいくことができたのだ。当初の予定だと、真名井の滝しか見る時間が無いと思っていたが、添乗員さんに相談したら、時間が取れそうなので希望があれば寄りますと言ってくれたので、ぜひお願いしますと頼んだ。やった!これで御朱印ももらえそうだ。

 バスでやまなみハイウエイを走り、黒川温泉に到着。黒川温泉は、最近とても人気があるそうで、テレビ番組でもよく紹介されている。全国1〜2位の人気で、予約が取れないことで有名である。なぜそんなに人気なのか、この目で確かめてみよう。

 温泉街から少し離れたところにある広い駐車場にバスを停めた。まわりに何もなく、駐車場のために山を切り開いた感じだ。歩いて坂道を5分ほど下り、トンネルをくぐって温泉街に入ると、そこは別世界だった!

 街並みも建物も昔ながらの景観を保ちながら、よく見ると隠れ家的なおしゃれな店がある。旅館の集まっている場所と店が集まっている場所がうまくすみ分けられている。旅館も敷地内には誰でも自由に入れ、庭を見たり、足湯に入ったり、温泉卵を食べたりできる。湯の里で食べ損ねた温泉卵を食べたのは言うまでもない。

 また、街に流れている川には、竹で作った灯籠が吊り下げられており、夜にはライトアップされ、いい雰囲気を醸し出している。まさに、若いカップルや外国人が好みそうな演出である。さらに、ここでは入湯手形というものがあり、それを購入すると好きな3箇所の露天風呂を利用できるし、食事にも利用することができる。これによって、日帰り客が大きく増えたとのこと。まさに、街全体がミニテーマパークのようになっているのである。このような街づくりを計画的に行い、維持していることが大成功している要因であろう。

 残念なことに、駐車場に戻るには、急な坂道を登らなければならないので、年寄りや足の不自由な方には、ちょっと大変かな。まあ、あまり便利にしてしまうと、観光客が増えすぎて、今度は景観が崩れかねないので、この程度でいいかもしれないけど。

 この後は、阿蘇山を望みながら昼食を取り、今回の旅行の目玉である高千穂峡に向かう。そして、高千穂峡高千穂神社の神秘的なパワーに圧倒されることになる。⑤に続く。