やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

定年退職を迎えて考えていること

 いよいよ、9/30で定年退職を迎える。37年半も同じ会社に通い続けたなんて実感がわかないが、ずいぶん時が経ったなあとしみじみ思う。やりたいことがあったわけでもなく、なんとなく入った会社であるが、途中で転職しようという意志も根性もなく、ここまで来てしまった。しかし、いろいろなことを経験させてもらって、結果今の地位にあることは良かったのではないだろうか。

 とは言っても、あと2年半は現在出向中の子会社に残ることとした。会社からは、親会社に戻って5年間働くこともできるが、どの職種になるかわからず給与は今の3分の1になるか、子会社に残ると給与は今と同じだが2年半で終了、の選択を迫られた。総額では後者の方が多くなると言う。間違いなく後者にしろとのことであろう。

 自分としても、もう親会社に戻る気はなかったし、総額で多いのであれば、迷うことなく子会社に残ることにした。それに、子会社の現状を考えると、ここでやめるのも無責任である。しかし、まだ働かねばならないつらさと、2年半後には年金をもらえる65歳までどうするかを考えねばならないことで、ちょっと気が重い。

 とりあえずは、今は退職金が入ったらどう運用するかで頭がいっぱいである。基本的には、来年から始まる新NISAに、順次積み立てていこうかと思っている。どの商品にするかは、本やネットでいろいろと調べて考え中であるが、年齢的にもリスクは取れないので、全世界株式インデックスファンドなどの分散型投資信託にしようと思っている。でも、ちょっとくらい遊びの投資はしたいかな。

 ただ、毎月定額を積み立てるので、残りのお金はその間どこかに置いておかなければならない。銀行には退職金特別プランなど、投資運用と組み合わせて3ヶ月間だけ金利が高い商品もあるが、メリットがなさそうなのでやめた。そこで、少しでも金利のよい銀行を調べたら、ネット銀行であった。その中でも金利が高くて使い勝手の良さそうな2行を選び口座を開設し、そこへそれぞれ分散して定期預金で置いておくことにした。大手銀行よりましだというレベルだが、最終的にNISA口座に入れて運用することになるので、良しとしよう。途中である程度のお金が必要になったときは、銀行の預金を取り崩していけば、NISAの運用をやめなくてもすむだろう。

 今のところ取らぬ狸だが、こうやって考えているときが一番楽しい。いざ、収入が減って生活するときになると、思ったより大変なのか、何とかなるのかわからない。個人的には大きな病気にならなければ、何とかなるだろうと楽観的である。引き続き同じ職場に残るとはいえ、定年退職までカウントダウンが始まっている。ちょっと寂しくもあり、ちょっとうれしくもあり、複雑な気分である。