やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

入院の思い出(③ようやく退院!)

 実は入院の前に、今の妻とは結婚の約束をしていたのだが、病気が発覚したので、1年延ばしてもらうようにお願いした。入院中は、自宅から遠い病院まで、毎日のように見舞いに来てくれて、とてもうれしかった。そして、気持ちが変わらないでいてくれて、本当によかった。

 切除した細胞を検査した結果、中から結核菌が見つかったそうだ。結核菌が悪さをして、腫瘍を作っていたようで、「肺結核腫」との診断だった。幸い、結核菌は外に出ることはなく、他人に感染させることはないとのこと。

 手術はあばらを強引に開いて行ったため、切った痛みよりも、あばらの痛みが長く続いた。また、切った箇所は神経が切れていて感覚がないが、しばらくして神経がつながってくると、いずれ戻るとのことだったが、30年以上たった今でも感覚が鈍い。

 入院中、肺に痛みがあり、苦しい感じがしたので調べてもらうと、肺に水がたまっているようだ。背中から針をさして水を抜いたのだが、これも苦しくて痛かった。

 この入院は、検査と術後の処置がつらかった。ひねくれて考えると、もともと自覚症状が無かったし、今現在何ともないので、本当に手術する必要があったの?と疑問に思うが、やはり早期発見で手遅れにならなくてよかったのであろう。

 ただ、このつらさはもう経験したくないので、日頃の健康管理には気をつけようと思うが、もし何らかの病気で手術が必要になった場合、ちょっと考えてしまうかもしれない。

 この入院中に、会社の人たちも見舞いに来てくれたし、家族のあたたかさも感じた。入院前は、不摂生をしたり、自己中心的で生意気だったのだが、退院後は、少しは人の気持ちを考えるようになったり、いったん考えてから発言したり、行動したりするようになったと思う・・・たぶん。きっと少しは真面目に生きなさいと、神様に怒られたのかもしれない。

 退院後、術後の検査で病院にいったときに、相部屋だった年配の人と偶然会った。その人も退院していたようだが、非常に顔色が歩く、調子が悪そうだった。その時に、相部屋だったもう一人の人が再入院したと教えてくれた。私は、二人の回復を心から祈った。おしまい。