やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

神様に守られていることを実感する(伊勢神宮参拝ツアー③ 外宮編)

 古来「お伊勢参り」は、伊勢神宮の参拝前に二見輿玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)で祓い清めるのが習わしだったとのこと。今回のツアーでは、二見輿玉神社→外宮→猿田彦神社→内宮の順番に参拝した。二見輿玉神社は夫婦岩(めおといわ)で有名な二見浦(ふたみがうら)にあり、夫婦円満や縁結びのご利益がある。着いたときは、空はどんよりと曇り、今にも雨が降り出しそうであった。

 二見輿玉神社の祭神は猿田彦大神(さるたひこおおかみ)であり、猿田彦大神の神使が蛙であることから、境内には無数の蛙像が並んでおり、「カエル」にちなんで「無事に帰る」ことから、交通安全などにもご利益があるとされている。私達は夫婦二人で夫婦岩の前で写真を撮り、末永く夫婦円満であることを祈願するとともに、交通安全お守りを買って、道中の安全を祈願した。

 なお、旅行から帰った翌々日に、東名阪自動車道で車5台が絡む多重事故が起こった。3人死亡、1人が意識不明の重体、4人が重軽傷の大事故であった。事故に合われた方はお気の毒であったが、まさにその3日前に私達がバスで走った道路であり、蛙様に祈願したことで幸いにも巻き込まれなくてすんだのであろうか。

 その後はいよいよ「伊勢神宮 外宮」に到着した。外宮(げくう)は正式には豊受大神宮(とようけだいじんぐう)といい、天照大神のお食事を司る神である豊受大御神(とようけのおおかみ)をお祀りする。まずは正宮(しょうぐう)に向かう。参道は、10年前の記憶にあるとおり、厳粛な空気を漂わせており、心も体も清められる感じがした。正宮は、10年前に参拝した場所には社殿が無くなっており、その隣に新殿が建てられて移されていた。

 正面に向かって参拝すると、突然一陣の風が吹き、正面に覆われている御帳(みとばり)(白い布)がふわっとめくれ上がった。これは有名な現象で、自分の方へ揺れた場合は「神様が自分の願いを聞いてくれた」サインを意味し、正宮の方へ揺れた場合は「神様へ自分の願いが届いた」というサインだとのこと。ただ風が吹いただけだと言えばそれまでなのだが、実際に体験すると神秘的で特別感があり、神様の存在を感じた。

 正宮では、世界平和や感謝の気持ちを伝えるだけとし、個人の願い事は別宮(べつぐう)ですることが習わしのようである。そこで亀石を渡り、多賀宮(たかのみや)と土宮(つちのみや)、風宮(かぜのみや)を参拝した。特に多賀宮は、98段の階段を上った小高い丘の上にあり、外宮に所属する4つの別宮の中でも第一位で、豊受大御神の荒御魂(あらみたま)が祀られている。昨年は病気やケガが続いたので、私は健康運を祈った。

 義母は足を痛めていたので、98段と聞いて上るのをやめると言っていたのだが、階段を目の前にしたら、なんか行ける気がすると言って一緒に階段を上がった。その後も痛みはない様子で不思議であった。また、ガイドさんの話によると、多賀宮はいつも参拝客が階段下まで並んでいることが多いと言っていたが、私達が行ったときは、後から来た一組しかいなかったので、スムーズに参拝することができた。

 事故を免れたことと、白い御帳が揺れたこと、多賀宮で義母が階段を登れたことなど、神様に守られていることを実感したのである。この後は宿泊する「ホテル&リゾーツ伊勢志摩」に向かう。④に続く。