やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

豊川稲荷で晴れ女パワー炸裂!(伊勢神宮参拝ツアー② 豊川稲荷編)

 週間天気予報では、今回の旅行日の3/24〜25は雨の予報であった。しかし、私達はまったく心配していなかった。なぜなら妻は「晴れ女」だからだ。過去、旅行や行楽に行くときは、天気予報が雨であっても必ず晴れた。さすがに30年以上の間、これだけ実体験すると、あまりそういったことを信じない私でも信じざるを得ない。

 3/24は全国的に雨で、東京も前日の夜から雨が降っていたが、朝起きると雨がやんでいた。本当に神がかりだ。ネットのある記事によると、「晴れ女」はお稲荷さんがついているという。非常に勘がよく、驚くほど予想があたり、霊感が強い人が多く、そのため願いをかなえるパワーが強い人が多いとのこと。確かに妻は、何か心配事があるとよく願っている。霊感があるとは思えないが、昔は予知夢(といっても大した内容ではないが)をよく見ていたようだ。何か関係があるのだろうか。

 浜松で観光バスに乗った私達は、1つ目の見学コースである豊川稲荷(とよかわいなり)に到着した。お稲荷さんというから、私はてっきり神社だと思い込んでいたが、豊川稲荷は正式名称を豊川閣妙厳寺(とよかわかくみょうごんじ)といい、実はれっきとした曹洞宗のお寺なのである。日本三大稲荷といわれている伏見稲荷大社笠間稲荷神社は神社なのであるが、豊川稲荷は江戸時代までの神仏融合思想により、鳥居も建てられている珍しいお寺なのであった。

 名古屋出身の私なのだが、豊川稲荷を参拝するのは初めてである。門をくぐると、いきなり大きな鳥居とお狐さんがお出迎え。本堂はとても大きく立派で、堂塔伽藍は、曼殊院、宝雲殿、大黒堂など大小合わせて90以上あり、敷地も想像以上に広くて驚いた。特に「霊狐塚」は、1,000以上の狐の石像が並び、その様子は圧巻であった。

 ちなみにお稲荷さんは稲作・農業の神様で、衣食住、家内安全、商談繁盛など生活に密着した神様であり、けっして狐の神様ではない。狐はお稲荷さんの使いである。商売繁盛の神様であることから、私は仕事運を祈願した。

 豊川稲荷の参拝中は空は真っ青に晴れ渡り、まさに妻の晴れ女パワー炸裂であった。お稲荷さんも喜んでいたのであろうか。ツアー中は、ずっとどんより曇っていたが、なぜかこの豊川稲荷にいる間だけは雲一つ無い青空であった。あえて心残りを言うならば、発祥の地である本場の「いなり寿司」を、時間がなくて食べられなかったことであろうか。

 豊川稲荷を出ると、伊勢湾岸自動車道を走り、ついに三重県に足を踏み入れた。昼食のため、亀山市の旧関町にある「名阪関ドライブイン」に寄った。関町は東海道の宿場町の「関宿」として栄え、江戸時代に「関宿祇園夏祭り」が行われていた。この祭りに豪華な山(山車)(だし)が町中を練り歩いた。大変立派なものだったので、これ以上のものは作れないとのことで生まれた言葉が「関の山(せきのやま)」とのこと。

 昼食は松阪牛のすき焼きセットだった。もちろんおいしい肉だったのだが、松阪牛と聞いて期待が大きすぎたせいか、感動は少なかった。このあと、いよいよ「お伊勢参り」の始まりだ。③に続く。