やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

猿田彦大神にお導きいただきたく(伊勢神宮参拝ツアー④ 猿田彦神社編)

 1日目の行程を終え、「ホテル&リゾーツ伊勢志摩」に宿泊した。ホテルはダイワロワイヤルホテルグループで、比較的大きなホテルであった。部屋も3人部屋であるが、十分余裕のある大きさで、ゆったりと過ごせた。ホテルは、伊勢湾から続く的場湾(まとばわん)をはさんで志摩スペイン村の対岸の高台に建っており、8階の部屋の窓からは、入り組んだリアス式海岸の絶景を見ることができた。

 夕食は和食膳、朝食はバイキングで、絶品とまではいかなかったが、朝食のバイキングは「漁師の町の朝ごはん」として、海の幸や郷土料理を食べることができた。特に、自分でアレンジできる海の幸丼、サザエのつぼ焼き、あら汁はとてもおいしかった。(残念ながら写真を撮り忘れた)

 夜中寝ていると、海沿いのせいか風の音が大きく、また雨が降ってきたようで、明日はどうなることかと心配になりながら眠った。朝起きるとまだ小雨が降っていたが、出発前の9時になったとたん、不思議なことに雨はぴたりと止んだ。どうやら晴れ女は健在のようである。なお、4,000円のクーポンは、このホテルのお土産店でほとんど消費した。

 どんよりと曇っている中、猿田彦神社(さるたひこじんじゃ)に到着した。御祭神の猿田彦大神(さるたひこおおかみ)は、天孫降臨の際に、天照大御神(おまてらすおおみかみ)の命を受けた瓊瓊杵命(ににぎのみこと)を高千穂(たかちほ)へと導いたことから、みちひらきの神様と言われ、学業や仕事をいい方向へと導いてくれるとのこと。人生のみちひらきとして、結婚式も執り行っている。ちょうど、結婚式を挙げたカップルが出てきて、写真を撮っているところだった。ちょっと縁起が良い気がした。

 猿田彦神社は、こじんまりしているが本殿は立派で、屋根の色や形は美しく、「さだひこ造り」呼ばれているそうで、結構お気に入りになってしまった。本殿の鰹木や欄干、大鳥居や水舎の柱など、いたるところに方位を意味する八角形が使われている。

 境内には「方位石」や「たから石」、「さざれ石」などのパワースポットが点在している。特に「方位石」は、方角(十干十二支)が彫り込まれている石柱で、この文字盤に手のひらを順番に当てて祈願すると願い事がかなうと言われている。仕事運は亥→卯→未、金運は巳→酉→丑、家族運は申→子→辰、人気運は寅→午→戌、といった順に触ると、それぞれのご利益があるという。手にしっかり文字が刻印されるくらい押し付けるのがコツとのことだが、そううまくはいかない。私は、勤めている会社の業績向上のため、仕事運を願った。

 私は雇われの身であるが会社の経営に携わっており、最近主力社員の退職があって、少人数の会社であるがゆえに、仕事のやりくりや将来の方向性について頭を悩ませているところで、神頼みをしたくなる心境である。4月からの新年度に向けてよい機会であるので、ここはひとつ猿田彦大神に導いていただきたく手を合わせた。果たしてパワーをもらうことができたであろうか。

 後日談であるが、旅行から帰った休み明けに会社に行くと、契約社員の女性から退職願いが出された。神様はまだまだ私に試練を与えるようだ。この後、いよいよ内宮へ向かう。⑤に続く。