やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

紅白歌合戦を真面目に見て個人的にわかったこと

 2022/12/31の紅白歌合戦を見た。視聴率が過去2番に低かったとのこと。今年の紅白歌合戦は見ないとか、途中で見るのをやめただの、様々な意見があるのだが、視聴方法が多様化した現在では、視聴率もあまり意味をなさないだろうし、見る見ないは個人の自由である。

 今回なぜ私が真面目に見たかと言うと、いつの時代でも言われる話だが、年寄りが「今どきの音楽はよくわからないのでつまらない」などと言っているが、年寄りの仲間に片足をつっこんでいる私が、同じ立場になって同じことを感じているのは何故なのかを知りたくなったからだ。私からすれば、韓国のグループも日本のグループも見分けがつかない。たとえ別のグループに同じ人が何度出ていても気づかないのは間違いない。

 ところが、一昨年2021の紅白で藤井風を始めて見たときに「誰だこれは?でも結構すごいなあ!しかもMISIAの伴奏もしてるぞ。」と思った記憶がある。それで「もしかして真面目に聞けば、今どきの音楽がわかるのでは」と思った。そしてそれが「YouTube Music」を契約して、最近のヒット曲を聞き始めた理由の一つでもある。

 今回の2022紅白を見たとき、一昨年と同様の衝撃があった。それが「Vaundy」である。紹介された時、「誰だそれ?」と思ったのだが、聞いていたら、「うまいではないか!何者だこれは!?」サビの部分になると聞いたことがある。CMで使われている曲だ。しかも2曲めは女の子3人に囲まれてノリノリで歌い、しかも女の子は3人とも楽しそうに歌っている。衝撃を受けた。「これって、やっぱり私がただ聞くのを拒否していただけでは?」と確信した瞬間である。

 紅白を真面目にほぼ全曲聞いたときに、今回の出場者が紅白に選ばれた理由が何となくわかる。もちろん、いろいろな裏事情もあるだろうが、やはり選ばれただけのパフォーマンスはしているし、曲を聞くと人気があるのはうなずける。

 たとえば、キンプリの全力のダンスはすばらしかったし、King Gnuやヒゲダンの難しい曲を歌いこなすボーカルや演奏はレベルが高い。もちろん、ウタ(Ado)やリョクシャカの歌唱力は言うまでもない。また、子供に人気があるという韓国グループのIVEは、サビ前に急に曲調が変わって、カタコトっぽく歌うところは、おそらく狙いなのだろうが、実は子供ではなくそのお父さんに人気なのでは、と疑ってしまう。

 実際に聞いてみて判断するのと、最初から聞くつもりが無いのとは大違いで、聞いてみると良さがわかってくるものである。そう、つまり年寄りは知らないのではなく、知ろうとしていないのではないか。聞こうと思えば聞く手段などいくらでもあるし、真面目に聞いていれば、どの曲もヒットする理由があるし、かなりレベルが高いのだ。

 私を含めた年寄りよ!勇気を出して知らない曲をもっと聞こう!