やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

「ガウディとサグラダ・ファミリア展」へ行く②〜ガウディってすごい!

 半蔵門線の竹橋で降り、徒歩3分程で東京国立近代美術館に到着した。「ガウディとサグラダ・ファミリア展」は混雑緩和のため、現在日時予約制となっている。我々は、開場時間の10:00〜10:30入場の予約を取った。30分ほど前に到着してしまったが、すでに10人以上が並んで待っていた。

 少し待って、いよいよ入場。入場口から入ると、さっそく音声ガイドをレンタルした。ヘッドホンをして、番号のついた機器を首からぶら下げる。それぞれの展示スポットに書いてある番号を押すと、詳しい説明を城田優が美声で説明してくれる。


 展示は、章立てで4章構成になっている。第一章は「ガウディとその時代」で、建築家を目指した学生時代の自筆ノートや図面などが展示してあり、古今東西の建築や自然の摂理を絶えず研究したガウディの発想の原点を紹介していた。

 「ガウディノート」は、建築論を書き留めた自筆のノートで、細かい文字でびっしりと書き込まれていた。また、パリ万博へ出展するショーケースのデザイン案を名刺の裏にスケッチしたものも展示してあった。

 この章には、ガウディのデスマスクも展示してあった。ガウディは73歳のときに、路面電車にはねられて亡くなったとのこと。偉大な人は意外とあっけなく亡くなってしまうものなのか。

 第二章は「ガウディの創造の源泉」で、歴史・自然・幾何学の3つの観点から、ガウディの独創的な発想がどこから生まれてくるのかを紹介していた。

 自然に由来する有機的なフォルムがガウディの建築の特徴で、シュロの葉をかたどった門扉のデザインや、動物のような曲線を生かした椅子などの展示があった。

 「人間は創造しない。人間は発見し、その発見から出発する」という言葉どおり、自然の曲線をうまく取り入れているからこそ、ガウディのデザインは身近で愛着を感じ、自然と心を奪われるのだろうか。

 ガウディは、自然造形だけでなく幾何学も取り入れており、特に「逆さ吊り実験」は、教会の設計時に理想的なアーチ形を作るため、糸の両端を固定して垂らし、そこにおもりを下げて合理的な形を作ったとのこと。逆さ吊りした下に鏡が置いてあり、そこを覗くと逆さまに写った形は、まさに建物の形状になっていた。撮影禁止ゾーンで、掲載できなかったのが残念。

 また、実際に建設されなかったそうだが、ニューヨークの超高層ホテルの図面や模型も展示されており、サグラダ・ファミリアの原型のような形状で、実際にこのホテルが建てられていたら、なんて素晴らしかっただろうか。

 ここまで見て、なぜサグラダ・ファミリアに多くの人々が魅せられているのか、それはガウディの発想とセンスがあってこそだということが、よくわかった。ガウディってすごい!

 第三章はいよいよサグラダ・ファミリアの展示コーナーになるが、この章だけ撮影が許可されていたので、何枚か写真を撮った。したがって、もう少し長くなりそうなので、③に続く。