やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

掃除がちょっとだけ好きになってきた話

 私は、元々掃除があまり好きではなかった。独身時代の一人暮らしをしていた頃は、ほとんど掃除をしなかったと思う。そもそも掃除機が好きではなかった。音はうるさいし、コードは邪魔だし、あちこちぶつかって取り回しが面倒だからだ。ところが最近は掃除機も進化していて、スティック型になり、コードレスになり、軽くなった。そう、掃除がちょっと好きになったのは、一昨年にスティック型の掃除機に買い替えをしたからだと思う。

 一昨年の9月に、ついにスティック型掃除機を購入した。買ったのは、日立の「パワかるスティック PV−BL30J」である。スティック掃除機は、吸引力がなくて、ゴミの吸い込みが悪いのではないか、すぐに充電が切れてしまうのではないか、という先入観があった。しかも以前ダイソンの掃除機を義母から譲り受けたときに、とても重くて使わなくなってしまったことから、良い印象はなかった。ところが数年たって、実家や会社にあったスティック掃除機を使ってみると、とても軽くて、よく吸い込むではないか。そして充電も掃除1回分は十分もつ。そう、世の中進歩していたのである。

 買った掃除機を使ってみると、なんと軽いことか。また、コードレスなので取り回しも楽で、掃除を始める前の面倒くさい気分がなくなり、ハードルが低くなった。そして何よりも驚いたのは、先端にあるグリーンのランプである。そう、スイッチを入れると、吸込口の先端のグリーンのライトが光り、肉眼では見づらいホコリがよく見える。部屋を暗くするほど良く見えるのだ。

 フローリングだと、端っこにホコリがたくさんたまっている。理屈ではわかっていたが、実際目で見えると、驚くほどホコリがあることがわかる。こんな中で生活していたのか!必然的にゴミがなくなるまで、きれいに掃除するようになった。これまでは、ここまで見えなかったので、結構いい加減に吸い取っていたと思う。ホコリがなくなると、すごくきれいに掃除した気分になる。ホコリが見えると、丁寧に掃除する場所と、そこそこでいい場所と、メリハリをつけて掃除ができる。

 そして、掃除機が届かないところでも、ランプを当てるとホコリが見えるので、つい気になって、手拭きでホコリを取るようになった。そのうち、角に残っているホコリなども気になって拭くようになる。きれいになると気分が良くて、他のところも拭いたりしてしまう。

 掃除モードは、床だけでは終わらなくなった。お風呂も、リフォーム後は、きれいなままをキープしたく、洗うときは浴槽だけでなく、ローテーションで壁や天井を洗う。そして毎回上がる前には、壁や床の水滴をよく吸うスポンジで拭き取ってから出る。お風呂の中で動くことで、体も温まり、一石二鳥である。

 窓のサッシや窓枠も気になったとき掃除する。照明やタンスの上などの高いところも拭く。もはや年末の大掃除は必要ないのである。家をきれいにしておくと、良い気が入ってきて、運気も上がるような気がする。こうして、最近ちょっとだけ掃除が好きになってきたのである。