やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

「マイ・エレメント」は時代を象徴した物語だ

 ディズニー&ピクサーの最新作「マイ・エレメント」を見た。予告などを見て。大方の予想どおり、お互い相容れない火と水の男女のラブストーリーであったが、実はそれだけではないテーマも含まれていた。アニメーション映像もきれいで、見ごたえのある映画だった。

 火のエレメントであるエンバーの父親は、若いころ故郷を飛び出し、エレメント・シティに来て、夢だった雑貨店を成功させた。将来は娘のエンバーに店を継がせようと考えており、エンバーもずっとそのつもりだった。しかし、エンバーは水のエレメントであるウェイドと出会い、お互い惹かれ合ううちに、店を引き継ぐことは本当にやりたいことではないと気づく。

 父親は、初めは種族の違いによりウェイドのことを拒否していたが、ウェイドが街と店を水漏れによる洪水から守ったことで、考えを改めていく。そして、エンバーは本当の気持ちを父親に伝え、ウェイドとともに世界を見て周る旅に出る。

 ラストシーンで二人が旅立つときに、お互いの家族に見送られて手を振るのであるが、それで終われば単純なラブストーリーであるのだが、実は最後はエンバーがタラップに一歩踏み出した足元のアップのシーンで終わる。そう、この映画の本筋は家族からの自立、そして古い束縛からの脱却の物語だった。国や民族や家族などの古い考えや枠にとらわれず、自由で多様性そしてボーダレスの時代になったきた。そんな時代を象徴した映画だった。      

 先日ニュース番組の中で、老舗の料理屋や昔ながらの定食屋の後継ぎ問題を特集していた。子供が後を継がなかったり、弟子が来なかったりで、店を畳まざるを得ないところもある。その一方で、次男が後を継ぐために戻ってきたり、その店の常連が後を継いだりする店もあった。

 これからの時代、伝統を引き継ぐのは、何も同じ家族じゃなくても、同じ民族じゃなくても、ボーダレスでいいんじゃないかとも思う。私からしたら、やりたいことがあったり、引き継ぐものがあったりすることは、うらやましい限りである。

 映画を見た後、すかいらーくグループの「桃菜」で食事をした。飲茶の食べ放題コースが売りである。我々は「選べる飲茶セット」の4品セットにした。味はどうかって?うーむ、注文してすぐに出てくるのはいいけれど、なんか作り置きしている感じで、量も少なく、リピートはしない感じかな。

 客寄せの配膳ネコロボットもいいけれど、まずはまた来たいと思うレベルのものを提供してほしいものだ。せっかくグループ内に「バーミアン」という、安くて美味しい中華料理チェーン店を持っているのにもったいない。こういうものこそ、ぜひとも引き継いでほしいものである。