やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

ユーミンとスキーの思い出

 今年もクリスマスがやっていた。同時にクリスマス寒波もやってきて、各地で大雪となって雪国の方々は大変なことだと思うが、私はこの時期になって、雪だよりが届くとユーミンが聞きたくなる。

 50周年記念アルバム「ユーミン万歳!」が発売され、昔からのユーミンファンとしては早々CDを購入した。ストリーミングサービスではなく、ユーミンだけはCDを現物として持っていたい。私がよく聞いていたころは、全CDをレンタル店で借りてきて、カセットテープに録音して、擦り切れるまで聞いたものだ。

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 35年程前に私が会社に入った頃が、ユーミンの全盛期であったと思う。映画「私をスキーに連れて行って」で主題歌と挿入歌に使われてからは、大ブレイクし、バブル絶頂期のさなか、誰もがユーミンを聞き、スキー場に押し寄せた。そして誰もが三上博史原田知世になりたかった。かくいう私も毎週のようにスキーに行った。

 愛車をスタッドレスに履き替え、天井にスキーを積んで、車に乗り込む。発進すると同時に曲を流し、気分が盛り上がる。『つれてゆこうかこれから スキー天国へ〜!』。

 中央高速道路に入ると、『右に見える競馬場〜 左はビール工場〜ー!』とちょうどその場所で曲に合わせて歌う。快調に高速を飛ばして、『恋人がサンタクロース 背の高いサンタクロース 雪の街から来たー』と盛り上がる。

 雪山が見えてくると、『Blizzard,Oh! Blizzard 閉ざせ二人を 流れる距離と時間を消して〜』と、もう完全に三上博史になり、さっそうと斜面をすべる自分をイメージする。

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 と、夢はここまでである。にせ三上とにせ原田が大量にやってくるため、当然このあと高速道路は大渋滞となる。『なぜこんなこと 気づかないでいたの〜(ANNIVERSARYより)』。早く進んでくれー『前へ 前へ 前へ進むのよ 勇気だして〜(Happy Birthday to You 〜ヴィーナスこの誕生より)』。

 へとへとになって、やっとスキー場に着くと、今度はリフトで大渋滞だ。リフト1本乗るのに30分待ちは当たり前である。そしてあっという間にすべり降りてきてしまう。

 でもやはり、自然の中をすべり降りるのは気持ちいい。『スウィングしてる粉雪』は『 Highな気分にさせ』てくれる。混んでいてもスキーはやめられない。

 結婚してからはスキーに行かなくなった。子供が大きくなったら一緒に滑りたいと思いながら、結局行かないで終わった。今行ったら体力的にもきついし、スノボが主流になり、もうついていけないだろう。息子も毎年友達とスノボに行くようになった。

 今は行かなくても、その当時はいろいろな人と、いろいろなスキー場に行って、いろいろな出来事があった。それらをいい時代の、いい思い出としてとっておければよいと思う。『時はいつの日にも 親切な友達 過ぎてゆくきのうを 物語にかえる(12月の雨より)』