やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

愛着のある小動物の思い出

 私は、小学生時代に小鳥や金魚などの小動物を結構長く飼ったことがある。記憶に残っているうちの2種類を紹介したい。

 1つ目は、つがいの十姉妹である。近所の小鳥屋で両親が買ってきたもので、鳥かごに入れてベランダで飼っていた。今考えると、寒い冬も外のベランダに出したままだったのだが、平気だったのだろうか。

 2匹はとても仲が良く、いつもくっついていた。寒くてくっつき合っていたので仲良くなったのかと思うほど頻繁に卵を産み、ヒナがかえると熱心に育てていた。一度に数匹生まれるため、狭い鳥かごでは飼えなくなり、毛が生えそろったころ、小鳥屋に引き取ってもらっていた。

 2匹に戻ってしまい、寂しそうにしているが、またしばらくすると卵を産んだ。調べると十姉妹は春と秋が繁殖期だそうで、はっきりとは覚えていないが、1年に1回、もしかしたら2回産んでいたのではないだろうか。

 このパターンが何年も繰り返され、いったい何個卵を産むのだろうかと思った。子供がいなくなって、寂しくてすぐ産んだのだろうか。その後、何年飼っていたのか覚えていないが、おそらく最後は小鳥屋に引き取ってもらったような記憶がある。

 2つ目は、メダカである。最初はオスとメスを数匹ずつ買ってきた。メダカは繁殖力が強く、水草を入れておくと透明な卵をたくさん産みつける。生まれるととても小さくて透明で、よく見ないと見えないほどである。老眼の今では、まったく見えないだろう。

 成魚と同じ水槽に入れておくと、つつかれ死んでしまうと聞いたので、生まれる前に卵のついた水草を、水を入れたイチゴの透明パックに移す。しばらくすると小さいメダカがたくさん生まれる。とてもかわいい。

 エサはタマゴの黄身をつぶして水に溶いたものを、スポイトで垂らしてあげると、それに群がって、つついて食べる。そのしぐさがとてもかわいい。そうしてある程度大きくなって、赤い色が付き始めたころに、親と同じ水槽に戻す。そのパターンが3世代続いたのだが、第4世代に悲劇が起こる。

 第4世代目のメダカの稚魚を、透明パックに入れてベランダに置いておいたところ、水だけが入っていると思った祖母が、その水を捨ててしまったのだ。私は泣いたが、小学生の私でさえ、さすがに祖母に怒ることもできず、怒りのやりどころがなかった。その後、次の世代に引き継ぐことができずに、メダカは絶滅したのであった。

 これ以外にも小動物はいくつか飼ったのだが、小鳥やメダカでさえも愛着が湧いて、死んでしまうととても悲しい。やはり犬や猫は絶対に飼えないとあらためて思った。