やすぴか日記

日常の出来事と過去の思い出の記録

部屋の模様替えで畳のありがたさを再認識する

 息子が8月に一人暮らしを始めたことで部屋が空いたため、各部屋の家具の移動を含めた模様替えを行い、先日の和室の畳表替えを持って完了した。

 我が家は3LDKのマンションで、北側に洋室が2部屋あり、ひとつが夫婦の寝室で、もうひとつが息子の部屋、南側にはリビングと和室があり、和室が娘の部屋だった。2年前に娘が結婚して家を出た後、息子が「北側の部屋が寒いため南側の和室で寝たい」といって、娘の置いていったベッドとタンスを我が物にする暴挙にでた。実質2部屋使用することになったのだが、教員試験を控えているため、多少のわがままは大目に見ることにした。

 ところが、勉強するのも部屋ではなくリビングでやるようになり、結果的に洋室が荷物置き場兼衣装部屋、和室が寝室、リビングが勉強部屋と、息子が一人で占拠し、まるで私達夫婦が息子の家の寝室ひと部屋に住まわせてもらっているような状態だった。

 息子はこの4月に晴れて教員になり、中学校に通うことになったが、教員の仕事は忙しく、夜遅くまで働き、駅から30分かけて長い坂をのぼって帰ってくる毎日となった。息子は体力的に限界となり、ついに「一人暮らしをする」と宣言し8月半ばに家を出た。その1週間後に、私達夫婦は新型コロナに感染した。この病床において、いろいろ考える時間ができ、かねてよりの将来書斎を作りたいという欲望が、現実味を帯びてきたことに気がついた。10日間の隔離期間でじっくりと構想を練り、妻と相談して各部屋の模様替えをすることにした。

 息子洋室を私の書斎にし、読書やブログを書いたりする部屋にする。そして夫婦の寝室を和室に移し、元寝室の洋室を衣装部屋とした。そして和室は布団を敷くために、日焼けやベッドによってボロボロになった畳を替えることにした。こうして、先日ついに畳表の交換をもって、模様替えが完了した。

 それにしても畳は最高だ。これまで北側の板の床に布団を敷いていたため、冬になるととても寒く背中が固かったが、南側の畳の上で寝るようになると、暖かくて背中が柔らかいことを実感した。さらに新しい畳の匂いして幸せな気分になる。偶然見つけた畳屋さんであったが、とても仕事が早く親切だった。い草で作った置物とコースターをサービスでいただいた。ありがとうございました。

<左:い草で作ったコースター4枚>

<右:い草を巻いた香りがする置物、香りを楽しんだり、防臭にも使える>

 これで、今年から寒い冬も暖かく寝ることができ、ありがたい。畳の良さを再認識して、日本人に生まれてよかったなと、ありきたりな感想を言ってしまうのであった。